離婚とお金

慰謝料が請求できる離婚原因は??

離婚の際、慰謝料請求という言葉をよく耳にします。 離婚するときにどんな理由でも請求できるか?というとそういうわけではありません。


そもそも「慰謝料」とは、
被害者に精神的苦痛を与えた場合に、その賠償として支払う金銭(損害賠償金)のことです。


離婚の慰謝料は、離婚原因である有害行為(不貞・暴力など)をした者に対する損害賠償請求です。
ですから、離婚理由は「性格の不一致」や「価値観の相違」は、どちらか一方的に悪いということがないので、
慰謝料の対象にはなりません。


慰謝料が支払われるケース


では、どんな場合に慰謝料は支払われるのでしょうか?


まずは、浮気や不倫・DVなど離婚原因から生じる精神的苦痛
もう1つは、離婚すること自体の精神的苦痛です。


【慰謝料が認められる離婚原因】


・不貞行為(相手の浮気・不倫)
・暴力・精神的虐待・性的虐待・経済的暴力・社会的隔離などのDV(ドメスティック・バイオレンス)
・婚姻生活維持への不協力(悪意の遺棄)
・性交渉の不存在(セックスレス)


不貞行為の場合、浮気相手と配偶者の両方から慰謝料を取ることはできません
ですが、浮気相手から充分が金額を受けてれていない場合、差額分を配偶者に請求することは可能です。


☆浮気相手が、婚姻の事実を知らなかった場合も浮気相手に対して慰謝料請求できないこともあります。


配偶者の不貞行為前に、夫婦関係が破綻していた場合も慰謝料は認められません


☆配偶者が不貞行為(性行為)なく、浮気相手とのデートだけの場合は正直慰謝料をとることは難しいでしょう。
たとえ、取れてたとしても、結婚していながら他の異性と食事やデートをしたことに対しての慰謝料なので、せいぜい10万円程度でしょうね。
訴訟を起こすと、時間と労力、そして貰える慰謝料以上のお金がかかってきてしまい、逆に損をしかねません。
肉体関係がなかった場合や、証拠もないならば話し合いで示談することが懸命でしょう。


DV(ドメスティック・バイオレンス)は、家庭内暴力だけではありません。


傷つけるような言葉や脅し・暴言など精神的なストレスを繰り返し与える精神的な虐待や、
一方的なSEXの強要(近親感強姦)や避妊をしない・マニアックな行為を強要する性的虐待
(*異常な性行為はDVにあたりますが、ちょっと変わった行為でも、夫婦お互いが合意していれば問題ありません。)


生活費を入れない・仕事をすることを制限する・無計画な借金をする・借金の保証人を強要する経済的暴力
実家や近親者(親・兄弟姉妹)・友人などと接触をしないよう隔離したがる・電話や手紙・メールの内容を知りたがる・外出させないなどの社会的隔離も、すべてDV(ドメスティック・バイオレンス)になります。


婚姻生活維持への不協力(悪意の遺棄)


夫婦はお互いに同居し援助・協力しあう義務があります。
どちらか一方が義務を怠り、共同生活が維持できなくなることが予想できるにもかかわらず、
放っておくことを「悪意の遺棄」といいます。


例えば、

・夫婦の一方は同居を希望しているのに、正当な理由なく出て行ってしまった。
・身体は健康で正当な理由もないのに、夫が働かない
・専業主婦が、正当な理由なく家事や育児を放棄する
・収入があるのに、自分のためだけにお金を使い生活費を渡さない
などが、悪意の遺棄にあたります。


別居(同居義務違反)も悪意の遺棄にあたりますが、
単身赴任や長期出張・病気治療、妊娠・出産は、正当な理由の別居です。
婚姻関係の修復のためのお互い合意した上での別居や、婚姻関係が破綻したあとの別居、配偶者からのDVから避けるための別居も、悪意の遺棄にはなりません。


性交渉の不存在(セックスレス)

セックスレスの定義・・・一般的に性交渉がない状態が1ヶ月以上継続することをセックスレスと言います。
または、それに近い男女にスキンシップがない状態もセックスレスになります。

実は、性的な不満は離婚原因として少なくないのです。
円満な婚姻生活には性生活は必要な要素とされています。


レス状態が続くと、男女ともに、他の異性に対して興味を持ち始め、浮気や不倫につながっていく危険があります。


セックスレスになる原因は何でしょう??

[男性]
・面倒くさい
・疲れている
・女性としてみれなくなった
・浮気している
・性的不能(ED)


[女性]
・面倒くさい
・疲れている
・子供を産んだら、したくなくなった
・男性としてというより家族になってしまったから
・体の相性が悪い
・身体のコンプレックスを指摘された
・子供が欲しかっただけ

異性としてみれなくなった・疲れた・面倒という意見が男女ともに多いようです。
若干、女性のほうがSEXに対しての興味が薄いようですね。


SEXは夫婦に大切なコミュニケーションの1つだと思います。
身体的にできない理由がある場合でも、それに近いコミュニケーション(KISSなど)は、夫婦生活を継続するためには必要不可欠であると感じます。

性生活が無い(セックスレス)がために、愛情が薄れ婚姻生活が破綻したと判断されれば、正当な離婚の原因として認められるそうです。


慰謝料の相場


慰謝料の金額は、だいたい100万円から300万円が相場と言われます。


しかし、
離婚の原因の内容・婚姻期間・相手の資力や収入など総合的に考慮して決定するので、
ケースバイケースです。


慰謝料の算定要素は、

・一般的な要素
・請求者側の要素
・被請求者側の要素
の、大きく3つに分かれます。


一般的要素として、有責行為(不法行為)の態様や度合い、婚姻期間・婚姻生活の実情や協力度、
家族関係、子供の有無・人数、親権・監護権の帰属などです。


請求者側の要素は、年齢、性別、職業、負債、収入、初婚・再婚の別、自活能力、妊娠中絶の有無、
有責行為(不法行為)によって発生した結果(自殺行為・ノイローゼ・流産・性感染症など)の健康状態など、
請求者本人に関わる要素です。


被請求者側要素は、請求される側の要素で、
年齢、性別、職業、負債、収入、婚外子の出生や認知の有無、婚姻中の贈与、生活費不払いの有無、関係修復の努力の有無などです。


3つの要素から総合的に判断されるのですが、
・離婚に至った原因や動機や度合い(何年も前から浮気がされていた・日常的なDVなど)
・精神的な苦痛の程度
・離婚後の生活力
・相手の経済力
・年齢・職業・社会的地位
・婚姻期間・別居期間
が、慰謝料の算定には大きく関わるとされています。



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